
「SHIGUCHI」オーナー兼クリエイティブディレクター ショウヤ・グリック VOL.2
Shouya Grigg /〈SHIGUCHI〉Owner, Creative Director, and Photographer
「SHIGUCHI」クリエィティブディレクター、ショウヤ・グリックは、ホテル業界とは別に写真家としての顔も併せ持っています。彼にとって写真とは「存在」を捉える行為であり、光と生命の対話を映し出します。

フォトグラファーとしての哲学。
「劇的な瞬間を追うのではなく、正直な瞬間を待ちます。最高の写真は、被写体が観察されていることを忘れ、建築が周囲との本来の関係を現し、素材が自然の古色を示すときに生まれます。一枚一枚のフレームは必然であるべきで、その構成が常に存在する運命にあったかのように感じられるのです。」




「私の日々は静かな観察から始まります。光が空間をどう移ろわせるか、天候が素材をどう変えるか、季節が部屋の感覚をどう変えるか。それが私にとっての瞑想です。朝は敷地を歩き、細部に気づきます。昼はデザインや計画に集中します。夕方は黄金の光の中で写真を撮り、その後に省察とやり取りをします。気を紛らわせるのではなく、外に出て空気を感じ、自然のリズムに耳を澄ませることで心をリフレッシュします。最も大切な習慣は、一日の終わりに振り返ることです。何がうまくいき、何が注意を必要とするかを記す。それは最適化のためではなく、理解のためなのです。」




「幼少期から三つの異なる文化で過ごした経験は、私に美を異なる視点から見るための三つのレンズを与えてくれました。
イギリスでは控えめな上品さの力を学び、抑制が過剰よりも雄弁であることを知りました。オーストラリアでは広大な地平と自然との直接的なつながり、そして開放感を。日本では沈黙の深さや「間」の繊細さ、無常の美を。これらの経験は、今日の私の哲学に収束しています。それぞれの伝統の完全性を尊重しつつ、新しいものを創造する文化融合。それは表層を借りることではなく、それぞれの文化を本物にしている深い価値観を取り入れることなのです。」



